流れ星☆彡

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胸辺りまであるあたしの髪。


いつもは前に流れてくる髪を留めたり、結ったりしているけれど、今日はまったく手を付けなかった。


横髪をスッキリさせる勇気はなかった。


優太は出勤前に家に寄っていった。


その目的は、……このキスマーク……


じゃなくて、愛の証。


こう言うと、やっぱりどきどきする。


でも優太はニヤリと笑みを浮かべて、“頑張れよ”と一言放って去っていった。






「紗羽、おはよ」


「おはよー、絢華、……あれ?珍しいね、寝坊したの?」


「えっ」


「髪の毛だよ」



やっぱり何も手を付けていないとかえって不自然?



「今日は何もしたくない気分だった」


「あはは、何それ」



変に思われてない?



「須藤、おっす」


「あ、おはよう」



隣に座る坂井くんと挨拶をかわした。


人と挨拶をかわすたびに、見られているんじゃないかって、気付かれているんじゃないかって、どきどきしすぎて胸が痛くなる。


なんかあたし、罰ゲームを受けているみたい。