流れ星☆彡

「優太のバカ」



腕枕されながら、優太の胸元に擦り寄って呟く。



「あはは、俺ってやっぱりバカ?」


「……恥ずかしい思いするのは、いつもあたしだけじゃん」



月曜日登校した時、どうやってこの跡を隠そう……とか、どうやって着替えよう……とか、


頭の中で思考をめぐらせるけれど、全然いい案は思い浮かばない。


つい小さな息がこぼれた。



「絢華?」


「もう考えるのをやめた」


「は?」


「答えが出ないもん」


「何の話だよ?」


「おバカな優太が付けたキスマークの話!」


「おバカな俺が付けた……絢華への愛の証?」


「……っ!」



言葉が違うだけで、こんなにも胸がどきどきする。



「優太は、ズルいよっ」



そんなことを言われたら、こんなに大胆に付けられたキスマークのことも……


何も言えない。



「おバカな優太も好き」


「はは、許してくれた?」


「最初から怒ってないもん」


「俺って、すっげぇ絢華のことが好きだけど……絢華も相当俺のことが好きだよな?」



なんて、優太は自信満々に言うけれど……



「相当、好きだよ」



そう言って、顔を埋めていた優太の胸元から、優太の顔を見上げた。



「ん?」


「もう……言葉じゃ表せないくらいに、優太のことが大好き」


「俺もどうしようもねぇくらい、絢華が好きだ」



幸せすぎて、涙が出た。


優太は、どんどん溢れてくるその幸せの涙を、こぼしてしまわないように、次々と唇で掬っていった。