流れ星☆彡

そんなことのため?


そのためにあんな恥ずかしいことを?



「誰も手なんか出さないって」


「絢華はそういうとこが無自覚なんだよ」



もしそうだとしても、あたしが優太しか見えていないんだから、問題ないのに。



「優太は?」


「俺?」


「ん、会社の女の子に手を出されたりしないの?」



入社して一週間……


ずっと気になっていた。


来週末には、新入社員歓迎会があって飲みに行くって言うし。


お酒が入ると、みんな大胆になったりしちゃうんでしょ?


不安すぎる。



「何言ってんだよ」


「だって」


「俺は絢華だけだって」


「……」



そういうのじゃなくて……


迫られたりしてないのかって話なんだけど。


ずっとうつむいていたら、優太があたしの横に座って、肩に腕を回してきた。



「何を心配してんだよ?」


「優太が、……あたしを想ってくれてるのはわかってるよ?でも……」


「でも、何?」



優太は怒るわけでもなく、イライラするわけでもなく、あたしのこのわけのわからない思いを聞こうと、耳を傾けてくれている。