でも……


“絢華しかいない”と言ったわりには、優太はあたしと距離をおくようになった。


電話やメールはいつものようにあったけれど、時々優太の態度がおかしいなと思うことがでてきた。


そして……


優太が高二、あたしが中三に進級した頃から、明らかにおかしいと思い始めた。


メールは時々あったけど、電話はほとんどなくなった。


デートの約束はするけど、そのデートをすることはなかった。


今日みたいに、突然ポンとやってきて、すぐに帰っていく……


そんなふうにしか会えなくなった――――……








優太が帰った後の、優太の跡を見るのが辛かった。


おばあちゃんが出してくれたお茶もお菓子も、ほとんど手を付けてない。


一ヵ月ぶりに会えたのは嬉しかったけれど……


こんな寂しい別れ方……


目頭が熱くなってきて、涙がこぼれた。


あたし、何かしたのかな。


抱き締めてくれることはあるけれど、すぐに離れていく。


キスは、もう半年くらいない。


もう、女として見られてない?