流れ星☆彡

恥ずかしさを隠しながら、手を繋いで、また空を眺める。



「絢華」


「ん?」



隣を見上げると、優太が近づいてきて唇が触れた。


啄むようなキスを繰り返したあと、唇が離れた。


こんな公衆の面前でキスしちゃったよ。


恥ずかしい……


でも……


優太と触れ合えたことが凄く嬉しくて、そのまま優太の肩に頭を預けた。


ほんとに幸せだな……










八月に入って、インターハイが行われた。


他県での試合だったから、応援しに行くことができなくて凄く残念だった。


いつかあたしが作ったリストバンドを、手首につけて試合に臨んでくれたらしく、めちゃくちゃ嬉しかった。


でもあの時のように、裏返しでつけていたらしく……



『行く前に言ってくれたら作り直したのに』



と言ったら、



『あの時の絢華の想いはこれにしか入ってねぇんだから、俺はこれがいいんだよ』



なんて言うから、また胸がきゅんとなった。



結局、インターハイではベスト8という成績を残して、優太は帰ってきた。


そして、そのまま優太は部活を引退した。