優太といたら、胸がきゅんって痛くなるし、心臓がどきどきしすぎて壊れそうになる。
「“どんな彼氏?”って聞かれたから、“カッコよくて、優しい彼氏だよ”って答えたんだ」
「それだけ?」
「まだいっぱいあるよ。バスケがうまいこととか、……あたしいつも“優太のことが大好き”って言ってる気がする」
こうやって思い返してみると、ただのろけてただけのような気がしてきた。
「バイト先で?」
「うん、おかしいよね、みんな引いてるかもしれない。あんまり言わないようにしなきゃ」
「どんどん言えよ。誰も絢華に寄り付かねぇくらいに」
「ふふ、最初から寄り付いてないから大丈夫だよ」
「絢華は自覚ねぇからな」
その時――
ヒュ~、パーーーン!!
目の前の真っ暗な空に、大輪の花が咲いた。
「わぁー!」
そのまま続けて上がる花火に釘づけになる。
「綺麗だね」
呟くようにそう言ったら、優太の口から、恥ずかしくなるような言葉が飛び出してきた。
「絢華の方が綺麗だよ」
「なっ、……や、やめてよっ、そういうの!」
恥ずかしくて、左手で熱くなった頬を押さえながら、“もーっ”と言って右手で優太の肩を叩く。
「ほんとのことなんだから、しょうがねぇだろ」
優太はいつも、ストレートなんだから。
「“どんな彼氏?”って聞かれたから、“カッコよくて、優しい彼氏だよ”って答えたんだ」
「それだけ?」
「まだいっぱいあるよ。バスケがうまいこととか、……あたしいつも“優太のことが大好き”って言ってる気がする」
こうやって思い返してみると、ただのろけてただけのような気がしてきた。
「バイト先で?」
「うん、おかしいよね、みんな引いてるかもしれない。あんまり言わないようにしなきゃ」
「どんどん言えよ。誰も絢華に寄り付かねぇくらいに」
「ふふ、最初から寄り付いてないから大丈夫だよ」
「絢華は自覚ねぇからな」
その時――
ヒュ~、パーーーン!!
目の前の真っ暗な空に、大輪の花が咲いた。
「わぁー!」
そのまま続けて上がる花火に釘づけになる。
「綺麗だね」
呟くようにそう言ったら、優太の口から、恥ずかしくなるような言葉が飛び出してきた。
「絢華の方が綺麗だよ」
「なっ、……や、やめてよっ、そういうの!」
恥ずかしくて、左手で熱くなった頬を押さえながら、“もーっ”と言って右手で優太の肩を叩く。
「ほんとのことなんだから、しょうがねぇだろ」
優太はいつも、ストレートなんだから。


