流れ星☆彡

優太といたら、胸がきゅんって痛くなるし、心臓がどきどきしすぎて壊れそうになる。



「“どんな彼氏?”って聞かれたから、“カッコよくて、優しい彼氏だよ”って答えたんだ」


「それだけ?」


「まだいっぱいあるよ。バスケがうまいこととか、……あたしいつも“優太のことが大好き”って言ってる気がする」



こうやって思い返してみると、ただのろけてただけのような気がしてきた。



「バイト先で?」


「うん、おかしいよね、みんな引いてるかもしれない。あんまり言わないようにしなきゃ」


「どんどん言えよ。誰も絢華に寄り付かねぇくらいに」


「ふふ、最初から寄り付いてないから大丈夫だよ」


「絢華は自覚ねぇからな」



その時――



ヒュ~、パーーーン!!



目の前の真っ暗な空に、大輪の花が咲いた。



「わぁー!」



そのまま続けて上がる花火に釘づけになる。



「綺麗だね」



呟くようにそう言ったら、優太の口から、恥ずかしくなるような言葉が飛び出してきた。



「絢華の方が綺麗だよ」


「なっ、……や、やめてよっ、そういうの!」



恥ずかしくて、左手で熱くなった頬を押さえながら、“もーっ”と言って右手で優太の肩を叩く。



「ほんとのことなんだから、しょうがねぇだろ」



優太はいつも、ストレートなんだから。