流れ星☆彡

「いつも自慢してるのよね」


「わっ!佳菜子さん、バラさないで下さいよっ!」


「ふふ、でもお似合いね」



『お似合い』……


あたしからすれば、優太は雲の上のような存在で、今あたしの隣にいることが奇跡だって思ってる。


だから『お似合い』と言われて、ほんとに嬉しかった。



「ママー、とれたよ!」



その時聞こえてきた声。


さっきまであたしが見ていた子供が、佳菜子さんの子供だったらしい。



「娘の里佳(リカ)と息子の隆(タカシ)よ」


「可愛いですね!里佳ちゃん、隆くん、あたし絢華っていうの。よろしくね」



そう言って手を出すと、二人一緒に手を握ってきた。


ほんとに可愛い。



そのあとすぐに佳菜子さんと別れて、しばらく歩いてると……



「絢華、そろそろ花火の場所取りに行かねぇ?」


「あ、そうだね」



この夏祭りを締め括るメインの花火。


これを見たくて、来る人もいっぱいいる。


それなりにいい場所をゲットして腰を下ろした。


始まるまで少し時間があった。



「なんか幸せ」


「俺も」



そう言って優太は、肩を抱き寄せてあたしの頭に“チュッ”とキスをした。



「で?俺の何を自慢してるって?」


「えっ!?」


「さっきの、……佳菜子さんだっけ?言ってたじゃん」


「それ、聞いちゃうの?」


「絢華のことは何でも聞きてぇよ」



きゅん……


あー、ヤバいっ。


その表情も、その言葉も、あたしの心にダイレクトに入ってきて、あたしの心臓をめちゃくちゃ活発にしちゃうよっ。