流れ星☆彡

「あはは、そんな大人っぽい浴衣着てても、やっぱ中身は小学生だな」


「……」



やっぱりあたしには、大人への階段は早すぎたのかな。


そのあと、優太に買ってもらった綿菓子を食べながら、ヨーヨー釣りをしている子供に視線が止まった。


一生懸命とってる姿が凄く可愛い。


思わず足を止めて見ていたら……



「あら、絢華ちゃんじゃない?」


「え?」



顔を上げると……



「あ、佳菜子さん」


「そんな大人っぽい格好をしてるから、すぐにわからなかったわ」


「背伸びしすぎちゃいました」


「そんなことないわよ、似合ってる。それより、お隣にいるのは噂の彼氏?」


「あ、はい。彼氏の優太です」



佳菜子さんと優太はお互いに“初めまして”と挨拶をした。



「絢華がいつもお世話になってます」



優太はなぜか保護者のようなことを言い始めた。



「そんなことないわよ。いつも絢華ちゃんから若いパワーをいっぱいもらって、私の方がお世話になってるかも」



佳菜子さんはふふふと笑いながら、そのまま続けて……



「あなたが絢華ちゃんの自慢の彼氏なのね」



なんて言うから



「自慢?」



優太が首を傾げてる。