「絢華、俺らあと30分くらいで終わるから、それまで待ってろよな?」
「……うん」
優太がコートに戻って行くと、今度は二年の先輩達に囲まれる。
「藤本さん、カッコイイねー。そのリストバンドもらったの?」
「あ、はい」
「絢華ちゃん、うらやましいなぁ」
「でもさ、絢華ちゃんと一緒にいる時の藤本さんって、結構貴重だよね?」
貴重?
どういう意味?
先輩達の言ってる言葉の意味がわからず、首をかしげる。
「今まであんな笑顔見れなかったもんね」
「うんうん、言えてる。ねぇ絢華ちゃん、二人きりになると藤本さんってどんな感じ?」
「二人きり?」
最近は、……甘いよな。
でもこれは言えないね。
「優しいですよ」
「そうなんだ。“好き”とか“愛してる”とか言われるの?」
「えっ!?」
別に優太から言われたわけでもないのに、言われているときのことを想像して、あたしの頬が勝手に熱を持ち始めた。
「あはは、絢華ちゃん、可愛いー!顔が真っ赤だよ」
「でも藤本さんに言われたら、気絶しちゃいそうだよね」
「確かにー」
そんなこと言ったら、あたしはいつも気絶してることになる。
いろいろ話をしていたら、30分なんてあっという間で……
「……うん」
優太がコートに戻って行くと、今度は二年の先輩達に囲まれる。
「藤本さん、カッコイイねー。そのリストバンドもらったの?」
「あ、はい」
「絢華ちゃん、うらやましいなぁ」
「でもさ、絢華ちゃんと一緒にいる時の藤本さんって、結構貴重だよね?」
貴重?
どういう意味?
先輩達の言ってる言葉の意味がわからず、首をかしげる。
「今まであんな笑顔見れなかったもんね」
「うんうん、言えてる。ねぇ絢華ちゃん、二人きりになると藤本さんってどんな感じ?」
「二人きり?」
最近は、……甘いよな。
でもこれは言えないね。
「優しいですよ」
「そうなんだ。“好き”とか“愛してる”とか言われるの?」
「えっ!?」
別に優太から言われたわけでもないのに、言われているときのことを想像して、あたしの頬が勝手に熱を持ち始めた。
「あはは、絢華ちゃん、可愛いー!顔が真っ赤だよ」
「でも藤本さんに言われたら、気絶しちゃいそうだよね」
「確かにー」
そんなこと言ったら、あたしはいつも気絶してることになる。
いろいろ話をしていたら、30分なんてあっという間で……


