流れ星☆彡

「絢華、俺らあと30分くらいで終わるから、それまで待ってろよな?」


「……うん」



優太がコートに戻って行くと、今度は二年の先輩達に囲まれる。



「藤本さん、カッコイイねー。そのリストバンドもらったの?」


「あ、はい」


「絢華ちゃん、うらやましいなぁ」


「でもさ、絢華ちゃんと一緒にいる時の藤本さんって、結構貴重だよね?」



貴重?


どういう意味?


先輩達の言ってる言葉の意味がわからず、首をかしげる。



「今まであんな笑顔見れなかったもんね」


「うんうん、言えてる。ねぇ絢華ちゃん、二人きりになると藤本さんってどんな感じ?」


「二人きり?」



最近は、……甘いよな。


でもこれは言えないね。



「優しいですよ」


「そうなんだ。“好き”とか“愛してる”とか言われるの?」


「えっ!?」



別に優太から言われたわけでもないのに、言われているときのことを想像して、あたしの頬が勝手に熱を持ち始めた。



「あはは、絢華ちゃん、可愛いー!顔が真っ赤だよ」


「でも藤本さんに言われたら、気絶しちゃいそうだよね」


「確かにー」



そんなこと言ったら、あたしはいつも気絶してることになる。


いろいろ話をしていたら、30分なんてあっという間で……