流れ星☆彡

「いつから?」


「え」


「いつから嫌がらせがあったんだ?」


「……」


「絢華!」



あまりに大きな声を出すから、体がビクッてなってしまった。



「……二週間くらい前」


「二週間って、……入学してすぐじゃん。何で黙ってたんだよっ。俺、なんかあったら言えって言ったよな?」


「……」


「そのアザもか?」



コクンと頷いた。


これだけバレてしまったら、もう黙っていても仕方ない。


そう割り切ったら、目から涙が滝のように溢れてきた。



「絢華」



そう言って、優太はあたしをぎゅっと抱き締めた。






週明けの月曜日、太ももはだいぶ痛みがやわらいでいた。


朝、下駄箱には、珍しく何も入っていなくて……


思わず中を覗き込んだりしてしまった。



「今日は入ってねぇよ」


「え」


「太一に犯人突き止めてもらった。あとで、シメとく」


「えっ!?」


「それから、……今日ちゃんとするから、もう少し我慢してくれな」



そう言って、ぎゅっと抱き締められた。


でも――



「ちょっ、優太!ここ学校!」


「わかってるよ」



こんなに人の多い下駄箱で抱き締めたりなんかしたら、凄く恥ずかしいよっ。