流れ星☆彡

「帰れる日は毎日一緒に帰ろうな?そしたらそのうち慣れるよ」



信じた?


ほっと胸を撫で下ろす。


早く電車に乗って、自分の町へ行きたい。


そしたら、周りの目なんか気にならないのに。






電車を降りて、今度は優太の自転車の後ろに乗る。


優太の腰に腕を回して、背中に頭を預けた。


涙が出そう。



「疲れた?」


「えっ」


「なんか、絢華元気ねぇからさ」


「うん、少し疲れたのかも」


「今日はゆっくり休めよ?」


「うん」





家に帰って、あとは寝るだけになって……


机の上に優太からもらったリストバンドを置いた。


明日、これは置いていこう。


優太には“忘れた”って言えばいい。


でも……


毎日“忘れた”は通用しないよね。


リストバンドを手首に付けたら、涙がポロポロと溢れてきた。


初日から目を付けられちゃった。


朝、“負けない”ってそう強く思ったばかりなのに……


もうすでに負けそうだよ。