流れ星☆彡

三人の先輩についていくと、そこは体育館裏……


こんなところに連れてこられるなんて、なんか、イヤな予感……



「須藤さん、何様のつもり?」


「え?」


「それよっ!」



指差された先には……


優太にもらったリストバンド。



「こ、これはっ」


「一年のくせに、そんな目立ったもの付けないでくれる?」


「すみませんっ」



そう言って、リストバンドを外してポケットに入れる。


やっぱり目立ってるんだ。


わかってたことだけど……



「藤本くんと付き合ってんの?」


「……」



こういう時って、正直に言うべきなのかな。


どうしていいのかわからなくて、黙っていると……



「生意気なんだけど」


「えっ」



鋭い視線と共に、刺のある言い方で、言葉を投げられた。


あたし、何もしてないのに……



「今までずっと、みんな平等に接してきたのよ?乱さないでくれる?」


「藤本くんに近づかないでよね」


「目障りなのよ」



次々とぶつけられる言葉に、涙が出そうになる。


どうしよう……


その時――



「絢華ちゃーん!」



今のあたしを助けてくれるかのように、江里ちゃんの声が響いてきた。



「そういうことだからっ」



先輩達は、その声を聞いてか、慌てて去っていった。



「あ、ここにいたんだ。あまりに遅いから……。彼氏も探してたよ?」



江里ちゃんの顔を見たら凄くほっとして、我慢していた涙が一粒だけこぼれ落ちた。