流れ星☆彡

優太に渡すと、あたしの右手をとって、それを手首に付けた。



「……」


「ちゃんと付けとけよ」



そう言いながら、頭をポンポンとしてから、男子のコートへ戻っていった。



「ちょっ、絢華ちゃん!昼休みに教室に来てる彼氏だよね?」



コクンと頷く。



「超カッコイイじゃん!」


「うん」



周りで見てる子達や、女バス部の先輩達の視線が突き刺さる。



「それ何?」



江里ちゃんが、さっき優太が付けてくれたリストバンドを指差す。



「優太のリストバンド、もらったんだ」



江里ちゃんはじっくり見て



「名前入りなんだ?なんかこのリストバンドが“俺のもの”って言ってるみたいで、凄く素敵!」



“俺のもの”か……


優太の方を見ると、ちょうどドリブルシュートを放っているところで、つい笑みがこぼれた。


部活は初日だからか、トレーニングをしたり、ボール拾いをしたりして過ごした。






「須藤さん、ちょっといい?」



部活が終わったから、着替えに行こうと歩きだした時に、三年の先輩に呼び止められた。



「はい。江里ちゃん、先行ってて」