優太に渡すと、あたしの右手をとって、それを手首に付けた。
「……」
「ちゃんと付けとけよ」
そう言いながら、頭をポンポンとしてから、男子のコートへ戻っていった。
「ちょっ、絢華ちゃん!昼休みに教室に来てる彼氏だよね?」
コクンと頷く。
「超カッコイイじゃん!」
「うん」
周りで見てる子達や、女バス部の先輩達の視線が突き刺さる。
「それ何?」
江里ちゃんが、さっき優太が付けてくれたリストバンドを指差す。
「優太のリストバンド、もらったんだ」
江里ちゃんはじっくり見て
「名前入りなんだ?なんかこのリストバンドが“俺のもの”って言ってるみたいで、凄く素敵!」
“俺のもの”か……
優太の方を見ると、ちょうどドリブルシュートを放っているところで、つい笑みがこぼれた。
部活は初日だからか、トレーニングをしたり、ボール拾いをしたりして過ごした。
「須藤さん、ちょっといい?」
部活が終わったから、着替えに行こうと歩きだした時に、三年の先輩に呼び止められた。
「はい。江里ちゃん、先行ってて」
「……」
「ちゃんと付けとけよ」
そう言いながら、頭をポンポンとしてから、男子のコートへ戻っていった。
「ちょっ、絢華ちゃん!昼休みに教室に来てる彼氏だよね?」
コクンと頷く。
「超カッコイイじゃん!」
「うん」
周りで見てる子達や、女バス部の先輩達の視線が突き刺さる。
「それ何?」
江里ちゃんが、さっき優太が付けてくれたリストバンドを指差す。
「優太のリストバンド、もらったんだ」
江里ちゃんはじっくり見て
「名前入りなんだ?なんかこのリストバンドが“俺のもの”って言ってるみたいで、凄く素敵!」
“俺のもの”か……
優太の方を見ると、ちょうどドリブルシュートを放っているところで、つい笑みがこぼれた。
部活は初日だからか、トレーニングをしたり、ボール拾いをしたりして過ごした。
「須藤さん、ちょっといい?」
部活が終わったから、着替えに行こうと歩きだした時に、三年の先輩に呼び止められた。
「はい。江里ちゃん、先行ってて」


