流れ星☆彡

「ゆ、ゆうたっ!ここ学校だよ!?」


「わかってるよ。でもしょうがねぇじゃん、我慢できなくなったんだから」


「……」



あたしだってほんとは……


こうやって抱き締められたり、キスされたりするのは好き。


どうしたらいいのかわからないくらい……


優太のことが好きだよ。






放課後、江里ちゃんと部活へやってきた。


優太がくれた、あのリストバンドは結局ジャージのポケットの中。


ユニホームが赤だから仕方ないんだけど、あたしが付けると、赤はさすがに目立ちすぎる。


早く来過ぎたのか、先輩たちもまだちらほらしかいなくて、江里ちゃんと体育館の隅っこで始まるのを待っていた。


何人か集まってきたなぁって思い始めた頃……


突然体育館が騒がしくなって……


顔を上げると……


優太がこっちに歩いてきた。



「絢華、何で付けてねぇの?」


「えっ、優太?……何?」


「リストバンドだよ」



わざわざ言いにこなくてもいいのに。


ポケットから取り出して



「ちゃんと持ってるよ」


「ちょっと貸せ」