流れ星☆彡

でももし、優太が何も言わずに突然いなくなったりしたら、あたしだって焦る。



「ごめんね」


「いや、つーか俺、すっげぇカッコ悪ぃじゃん」


「あはは、ほんとだよな。そんなおまえ初めて見るよ」



太一さんが笑いながら言った。


でも……



「あたしはどんな優太でも好きだよ?」


「やべぇ、……マジでやべぇ」



優太はあたしの手を引いて、早足で歩き始めた。



「ゆ、ゆうた!?」



背は高いし、足も長い優太の早足についていくのは、正直大変で……


あたしは小走りしながら、必死についていった。


昇降口を過ぎて、校舎の裏にまわる。



「優太!?どこに行くの?」



誰もいなくなったところで足を止めて……


振り返ったと思ったら……


ぎゅっと抱き締めてきた。



「絢華、あーいう場所で、あーいうことをあんまり言うな」


「あーいうこと?」



首を傾げていると、抱き締めている腕の力が弱まり、優太の指があたしの顎に掛かって……


クイッと持ち上げた。


その瞬間近づいた優太の唇が、あたしのそれに触れた。


慌てて優太の胸を押す。