一週間後。私は天界に戻ることを決めた。
この身を十字架に捧げようと…決めたのだ。
信二に私を守ってくれ、と頼んだのは
________ララに会うため
私を裏切った男のためだけに、しんじを利用する。
ララの周りには、たくさんの小妖がいるから…それを喰い止めてもらおうと思っている
ララに似た笑顔のしんじを私のワガママのために利用するのは心が痛むがしょうがない。
しょうがないんだ…。
せめて、死ぬ前に…ララに会いたい。
ララの心をみたい。
本音を聴きたい。
珀王様に、命を潰される。その前に。
「零。ココに居たのか」
「しんじ…」
私は一週間、しんじの家に泊まることにした。
見た目は幼い印象があるがしんじは21歳で
おっきいマンションの最上階の一室に独り暮らしらしい。
その部屋からの眺めが最高だったので私はテラスで涼んでいた。
「飯できたぞー」
気がつくと時刻は6時を指していた。
空はオレンジ色に染まっていて、すごく趣があって見とれてしまう。
テーブルに二つ並べられたラーメン。
信二は料理がめっぽう苦手らしい。
私は初めて見るラーメンに胸を躍らせながらイスに座った。
いただきますも何も言わずラーメンを口に運んだ。
ぅ…美味いではないか…!
信二はインスタントだけどな、と少し微笑んでからラーメンをすすった。
天界では何も食べなくても生きていける。
だが、地上に来たとたん空腹感に襲われる。少し早い晩御飯をしんじに頼んだらこんな美味しい食べ物が…!と、感動しているうちに
ラーメンを食べ終えてしまった。
初めての満腹感。自分でも単純だとは思うがとても幸せを感じる。
信二が皿を洗っている最中に私はいつの間にかソファで寝てしまったらしい。
零に布団をかけた。
その時、信二は気づいた。
零の腕が治っていることを…
