「あ!ごめんなさい!」
ぼーっとしてて乗っかったままだった。


「ったく...」
そういって立ち上がった男の子は今まで見たことのないくらいカッコイイ男の子だった。栗色の髪に薄茶の綺麗な瞳。


「ごめん、なんかあの子走ってっちゃったけど大丈夫?」


「あー。もー話終わってたし、しつこかったからお前がぶつかってきてくれて助かったわ」
そう言って、落ちている鞄を拾う