あまり人の通らない渡り廊下。
あたしが泣き止むまで麻知は何も言わずにただそばにいてくれた。
「麻知ごめんね、急に泣き出して。」
「いいよ、いいよ。なんかあった??」
麻知に全てを打ち明けた。以外にも麻知は
「分かる!あたし矢野さんには好かれてないし好いてないから、あんまり興味はないけど、マイコはうざい。みんな結構マイコの文句言ってるよ??」
「そうなの??あたしマイコって人気あるのかと思ってた!!!」
「ないない!!!まちめっちゃマイコのよくない噂聞くもん。でも矢野さんも矢野さんだよね。マイコの担任になったこともないし、授業すらもったことないのにね。」
「ホントだよ。亮汰は2年も担任でももった生徒よりもあんなブリっ子の方角が好きなんて見損なった。」
そう言いながらまた涙が止まらなくなる。
麻知にしばらく矢野さんに関わるのやめてみたら??なんて提案されるからその提案をのみこむことにした。
その日の空はムカつくくらい綺麗だった。

