羽の折れた天使~先生とあたし~



「あ、あのさ」

『どうした??なんかあったか??』

「や、別に何かあったわけじゃないんだけど、、、」

しばらく沈黙が続く、、、

言わなきゃいけないのに、想いが込み上げる。ああ、きっと泣いてしまうだろう

だけど言わなきゃ、

「あのさっ、あたし亮汰に抱きついた時あったよね??その時なんであんな冷たい顔したの??嫌だった??」

『ん??そんな顔したっけ??ぜんぜん覚えないな、、、でもそんな顔してたんならごめん。』

「あっうん。別にいいの、、、」

また沈黙が続く、、、

なんか重い空気になってしまったな
でもよかった。嫌われたわけじゃなかったんだ

「じゃ、じゃあさ。亮汰とマイコって仲いいよね??いつもべったりだし、、、」

『そうか??全然普通だろ!!別になんもないからな』

「そう??でも亮汰がなんとも思ってなくてもマイコは違うかもしれないよ?」

『それはないな!!そうだとしても生徒だからな!』

ああそっか、あたし達はしょせん亮汰の教え子でしかないんだ、、、


なんでだろ、涙がとまらない 
グスンッ

「あたしあんまりマイコと仲良くして欲しくない。他の先生もいってたよ??マイコと仲よすぎるって、、、」

『そんなこと言われてるのか、、、でも生徒だし、話さないってのは無理かな、、、』

だめだ辛すぎる
マイコと仲良くされると余計に辛くなる

お願い少しでもいいから、言葉だけでいいから、あたしのわがままにつきあって欲しい

「グスンッ。亮汰は皆と仲よすぎるよ、、、」

『泣くなよ、先生だからな!』

「泣いてない!亮汰嫌いだ!!あたしは亮汰嫌いだ!!」

『泣いてるくせに、ははは!じつは、俺のファンだろ!!』

「そーかもね!!」

『えっまじっ??まさかの返しだからビックリした、』

「亮太の一番のファンだから!!!」

それから何時間くらい話したのだろう
2人とも眠たくなってきたので電話を切った

最後にこれからもメールをすると約束してから、