教室に入ると、何かがものすごい音をたてて視界に飛び込んで来た。
そいつはおれを通り過ぎ、隣にいる薫に激突する。
「薫ーっ!!!同じクラスだよーっっ!!!良かったっ♪ハァ、本当良かった。もし違ったらどうしようかと思っちゃったよぉ…。ハァハァ」
薫に抱きついた状態で息を切らしながらそいつはまくしたてる。
「わかった、わかったから落ち着いて!はい、離れて、息整えて」
薫はいたって冷静に、深呼吸をさせると、優しく微笑んで言った。
「おはよう、唯。ほんとに良かった。あたしも嬉しい」
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