初めは、泣きたいのを我慢して唇を噛み締めながらふるふると首を振っていたけど、俺が、

「ためることないよ。泣きたい時は、泣けばいいんだ。俺たち、まだ子供なんだから」

と、いいながら隣に座ると、すすり泣く声が聞こえてきた。