あくまでも表面上は、である。


『あんたなんて生まなきゃ良かった』


全く違う台詞が、過去の自分に向けられた言葉に重なる。

言葉の重みを、きっと目の前にいる彼女らは知らない。
知っているフリをして、何も知らない、知らなくても良かった人間だ。


彼女らと自分との違いには嘆かずに、ただ息をついた。


(最近メンタル弱すぎだ、私)


過去のことなんて、思い出す必要ないのに。



「あなた方に嫌われたって私、痛くも痒くもないけど」
「……こんの……っ!!」


怒りに任せて振り下ろされた一人の女子の拳を、瑞姫は無表情のまま見詰めるだけだった。