瑞姫が2人に連れて来られたのは、体育館倉庫だった。
『いかにも』な場所に、瑞姫は多少は浮かんでいたであろう嫌悪の表情さえ消して、無表情になった。


怖いかと問われれば、少しはと答える。

しかし、頭を過ぎる記憶に封をして、瑞姫は2人の腕を思い切り振り払った。
その勢いのまま、扉を乱暴に開ける。


そこにいたのはクラスの女子の半数にあたる8人の女子。
全員が全員、嫌な笑顔を浮かべている。

彼女らを無表情で見回す瑞姫の後ろで、クスクス笑いと共に扉の閉まった音がした。