瑞姫が今日、日直であるということが、どのように作用したのかはわからないが、それっきり、瑞姫への嫌がらせは無かった。

何事もなく放課後になり、瑞姫は同じく日直である薫とふたり、教室に居残っていた。

黒板を無駄に時間を掛けて丁寧に消している瑞姫と、日誌を書いている薫。
薫の転校初日に目が合ったこと以外では特に直接的な接点は無いので、教室は沈黙を保っていた。


お互いが互いに干渉しない、決して居心地の悪くない沈黙。
雰囲気がぎすぎすとしていないのは、薫が瑞姫の嫌がらせに加担していない事もあるのだろう。