「応じるに決まってんでしょ、こっちだって有難迷惑だったのよ!?」 ああ、言ってしまった。 そう思ったけれど、漸く吐き出せた本音に安堵したことは事実だった。 黒瀬が虐げられる度、鈴羅は辛そうな顔をした。 そんな顔しないでよ。 元凶は私じゃん……。 そんな殊勝なことを言える自分じゃないし、鈴羅だって私にそんな気休めは欲しくなかっただろう。