さらりと何でも無いことのように言った瑞姫に、鈴羅は、そして真奈も目を見開いた。 逆に薫は怖いくらいに無表情で、ほんとこいつわかんない……、と瑞姫は内心首を捻る。 鈴羅と真奈が衝撃を受けるほどに過去の痛みを流せるようになったのは、瑞姫が今幸せだからだ。 いじめや暴力、強姦未遂を受けて尚も瑞姫が前を向いて歩けるのは、支えてくれる“家族”がいるからだ。 「多分、飯島がそれに気付いたのって小学生の時だよね?」 「え? うん、そうだよ」 「私さ、小5の終わり頃に親替わったんだよね」