風呂から上がった瑞姫が自室に入ったのを確認し、香奈は里沙と共有している寝室にそっと入った。
5年前はお互いに何と無く一人で寝ることができず、その時の習慣がまだ残っているのだ。
「香奈。瑞姫……どうだった?」
寝ているであろう里沙を起こさないようにしていたのに、声を掛けてきた里沙に香奈は「うわっ」と素で声を上げた。
「里沙ぁ、何でまだ起きてるのぉ? 明日学校あるんだよぉ?」
「瑞姫、私のせいだから。私が頼まなければ……」
どうやら、不安で眠れなかったらしい。
普段は割と飄々としている里沙が、隣の布団に潜り込んだ香奈を縋り付くように見つめる。


