しかし、瑞姫の虚勢じみたそんな思考も、長くは続かない。
確かな人数は判らないが、3、4人の男に暴力を振るわれ続ければ、意識も飛びそうになる。
意地と痛みで辛うじて意識を保っていた瑞姫は、前髪が引っ張られるのを感じ、抵抗せずに身体を持ち上げた。
抵抗するよりしない方がまだ痛みも少ないし……それに、瑞姫の全身はもう傷だらけで、抵抗しようと思うほど、頭皮に痛みを感じなかったのもある。
また全身傷だらけで帰ったら透に死ぬほど心配されるなぁ、とぼんやり思い、帰宅を待っているであろう里沙を思って唇を噛んだ。
思い切り噛んだはずなのに、唇に痛みは感じ取ることが出来なかった。


