「率直に言って、物凄く心配した」
「……ごめん」


無表情のまま放たれた言葉に、顔を俯けて謝る。


「正直、空が口挟んだ時はホッとした」
「私は……」
「俺は瑞姫とは違うから。あれくらいのこと、巻き込まれたって今後の学校生活に支障は来さない」


私は怖かった、巻き込むのが。

そう言おうとした言葉を先回りされて、しゃがみ込んだ透が、下から顔を覗き込むように目を合わせた。


「瑞姫が俺達に心配かけたくなくても、俺達は……少なくとも俺は、瑞姫を心配したいんだよ」


先程のじゃれあいから一転、真剣に瑞姫を心配する口調と、微かに寄せられた眉に、瑞姫はふと納得した。


「……ああ、そっか。そういうことか」