「……えーっと、ちょっと待って」
あれ、と瑞姫は首を傾げた。
ストップをかけて暫し考え込み、やっぱり可笑しい、と疑問をぶつける。
「何で沢口さんは透と私が兄妹だって知ってたの? ていうかさりげなく妹って言ったけど、私たち同い年だよね」
「なんかバレてた。雰囲気が似てた、とか何とかで。屋上からよく人を観察してたらしい。んでもって俺と瑞姫なら俺のが兄っぽいだろ。ていうか瑞姫が年下っぽい」
成る程、沢口空は加藤薫と似た人間らしい。
違うのは、実際に口を出すか出さないか。
薫はあの日以来、完全にいじめをスルーしていた。


