結局、透の手は普通に握るに留め、寒いのはこれ以上どうしようもないので、足早に家に向かう。


「ところで、なんで沢口さんは私を庇ったの?」
「ああ、そこで空の話に戻るんだ」
「……透が沢口さんを下の名前で呼び捨てにしてる理由にもとっても興味はあるんだけどね、出来れば質問に答えて」


何の脈絡もなく話題を戻した瑞姫に、透は淡々と答えた。


「名前呼びなのは空がそうしろ、って言ったから。空が瑞姫庇ったのは……多分、空がそういう事が嫌いだからで、尚且つ瑞姫が俺の妹だったからじゃない?」