雪が降っていた。 足元から昇って来る冷気に、瑞姫は寝ぼけた頭がはっきりしてくるのを感じる。 「……眠い」 瑞姫は朝に弱い。 半眠りの状態からようやくまともに目を明けると、目の前で朝食を取っていた透に無表情ながら呆れた雰囲気の漂う顔を向けられた。 「瑞姫、大丈夫か?」 「一応……」 「手、止まってる」 「……ん」 未だに眠そうな声だが、返答が出来るだけまだまともだ。 溜め息と共に降ってきた、軽い拳骨に瑞姫はくたっとテーブルに突っ伏した。