夜も更け、瑞姫達が既に寝静まった時間に。 天宮家で未だ眠りに就かない透と那央が、透の部屋で顔を合わせていた。 寝ようとしていた透の部屋に突然押しかけてきた形の那央の表情に、透はすぐに察した。 瑞姫のことか。 本人はきっと気付いてはいないのだろうが、彼女はここ数日、明らかに調子が悪い。 彼女の場合、妙に“家族”に甘えるそぶりがあると、それが調子が悪いという象徴である。 事情を知る透や、瑞姫の不調に気付かない妹2人ならまだしも、那央は真剣に瑞姫のことを心配していた。