どこか痛いところはないか、という内容のことを聞かれたので、散々蹴り上げられた腹が痛い、と答えた。

それだけの問答で、まさか透に服をめくられるとは思いもしなかっただけ、瑞姫はかなり驚いた。
もっとも、よく考えてみれば透はたまにとんでもないことをやらかすので、有り得ないことでは無かったが。


「……これくらいなら放置しても平気だな」
「うん待って私なんの為に腹晒したの」
「万が一の為だろ」
「……ああそうですか」


結論が出ても尚、中々服を戻そうとしない透に、さすがに落ち着かないので戻すように要求しようとした時、聞こえた言葉につい、頭に拳を落とした。


「腰ほっそ」
「それはセクハラ!」


大して痛そうなそぶりも見せずに服を戻した透に瑞姫は「透が那央兄に似てきた……」とぼやく羽目になった。