「……?」 もう一度、おじさんを見上げる。 ―――え? あなた、こそ誰? あたしは首を傾げて眉をひそめた。 だって…… そこにいるのは、どこからどう見ても同じ年くらいの男の子だ。 「あぁ、未央ちゃん 覚えてるかな? 息子の要だよ」 ??? 待って…? 今、ムスコって言いました? ム・ス・コ 息子ぉぉぉ!!!? 子供は女の子で、カナメちゃんでしょ? 息子のカナメって……… 「…………」 って事は…… かか……か、勘違い!? あたしの悲鳴にも似た声が響いたのは、言うまでもない。