顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!



振り返らずに走る。
風が、ワンピースの中に入りあたしの体をすり抜けていく。


あたしはどこに向かうつもりなんだろう。
旬に会いに行けば、あたしはきっとその優しさに甘えてしまうだろう……。






旬が好きなら、告白を受け入れてしまえばいい。
でも、なぜか今はいけない気がした。





ほんの数分前……


あたしは要の事で頭がいっぱいだった。
要の仕草ひとつひとつに、ドキドキして、胸が苦しくなった。

なのに……なんで?

今は、こんなに要が嫌でたまんない。



旬……。


あたしにはあなたに好きになってもらう資格はどこにもないよ……。