顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません！

その呪縛から解放されたのは、要の一言だった。








「そっか……


まあ、しょーがねぇよな」



「……え？」





ハッとして顔を上げると、要はもう玄関から出て行ってしまった。








―――…バタン





ドアの閉まる音。

まるで、何かに思い切り殴られたような衝撃が走る。




……なによぉ…なんでえ？


要のバカ…


バカバカ!!






やっと止まった涙がまた溢れ出す。

床についた両手にポトポトと落ちる雫。





「…ｳｯｸ……ｯｸ…」








要はプレゼントのかわりに、極上の笑顔と残酷な言葉をあたしに残して行った。