あたしは、その夜安心して眠りに落ちた。 それからも、要は週3日のペースで夕方からバイトに出かけて行った。 そりゃ、美咲さんの事が気にならないなんて嘘。 要が、出かけていって帰って来るまで、あたしの胸の中はモヤモヤと霧がかかったみたいになる。 でも、それは要が帰ってきて、あたしにキスをするからスーッと消えてなくなるんだ。 あたしって本当に単細胞。 そんな日々が暫く続いて、あたしの中から、美咲さんの影が薄くなっていった。