顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!


要のいるクラスは進学クラスで、うちの普通科のより授業が1時間多いらしい。


勉強の嫌いなあたしには、本当に信じられない。



学校は好き。


大好きな友達もいるし、要だっている。



時々、移動の時にすれ違うのが嬉しくてたまらない。



要はいつも、片手を挙げてにこっと笑ってくれる。


前のあたし達には想像つかないけど・・・




「未央~、帰ろ~」

「うん」



あたしは早苗と教室を出た。


他愛もない事を話したり、笑い合っていつもはすぐに時間がたってしまう。





でも、今日は違った。





たくさんの生徒が帰る途中だったり部活で、正門はごった返している。

いつもの光景。



でも、正門に近づくといつもとは少しだけ違う事に気づいた。