「・・・・最悪」
あたしは結局、強引に要に引っ張られて、ホテルの中、ベットの上に座っている。
「怒んなよ・・・・そんなに、や?」
要は、横に座って哀しそうにあたしの顔を覗き込んでる。
目に少しかかる前髪の間から、強烈な熱い視線を感じる。
「やだっ」
負けるもんか!
あたしは、プイッと反対を向く。
「そっか」
要の落胆した声がする。
これじゃまるで、あたしが悪いみたいだよね?
「だって・・・・」
あたしの声に要は顔を上げた。
「だって初めてがラブホなんて、やだもん」
要の顔を見上げる。
その瞬間――――



