顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!



「未央の友達なら帰ったみたいだぜ?」



要はきょとんとして言った。



「え?」



「さっきオレとすれ違った時、“帰るから未央よろしく”つって。」


「ええええええ?」



早苗はそんな事何にも言ってなかった。

なんでそんな気使うのよぉ~




あたしは、親友の気遣いがなんだか心をチクっと刺した。







『ピリリリ』




その時、携帯からメールの着信音が鳴った。




カチ




あ、早苗からだ・・・



【先に帰ってごめんね(´д`;)あたし今日合コンだったんだっ(汗)絶対いい男ゲットするから↑↑また、今度カラオケ行こぉ  早苗】





ご、合コン・・・!?








「友達?」



要が、ペンを指でクルクル回しながらあたしの顔を見ている。





「うん・・・ほんとに帰ったみたい」




携帯を鞄にしまって要を見上げた。



「どこ行くの?」



あたしは、机に広げられた教科書やノートをしまった。



「んー・・・」



要はそう言って、窓の外を眺めた。



あたしは、要の言葉を待って、その表情を伺っている。

実は、まだあたし達二人で出かけた事がない。

唯一、一緒に行ったのは、おじさんおばさんと近くの和食屋さんに食事に行った時くらいだった。






暫く考えて、要は視線だけをこちらに移した。




・・・・・・?











「じゃ、ホテル行く?」