あんな姿の要がいるなんて、犯罪だっ!!!
あたしは、想像して生唾をゴクリと飲み込んだ。
見てみたいっ!!!
「また、変な想像してるだろ」
要は笑いながら、シャーペンを手にとると、あたしの顎をツンとつついた。
「なっ・・・なにも想像してないってばっ」
あたしは、急いでウエイターの要をかき消すとブンブンと頭を振った。
「でも、なんで図書館にいるの?よく来るの?」
「まさか」
要は背もたれに体を投げ出すと、うーんと伸びをしている。
「じゃあ、なんで?」
用もないのに、来るわけがないし、周りを見ても要の知り合いがいる様子はない。