顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!



要はにゃははと笑うとあたしの髪をクシャクシャと撫でた。


「超うれしー」

「えっ……」



要は、またあたしの唇にキスをした。

そして、何度も何度もキスをする。

固まっていたあたしの体も、要のキスの魔法でどんどん力を失くしていく。


要の口付けのひとつひとつに反応して、まるで甘いキャンディように溶けてしまいそうだ。


初めはついばむような、優しくてくすぐったいキス。


頭がボーっとする。

もうなにも考えられない。

ただ、必死に要に応えてる自分がいた。


小さな頃の想いを埋めるように、そのキスは深くなる。


「……」




色んな角度から、あたしの唇を味わう要。

何かを確かめるように、要の熱い舌があたしの唇を割って滑り込む。

気持ちと一緒に、どんどん絡まっていく。

吸い上げるような、深い、深いキス。


「……ん……」


こんなキス、あたし……知らない。


気づいたら、またベッドに沈んでいく体。
だけど、全然恐くなくて。
このままどこまでも、要と沈んでしまいたいって、そう思えたんだ。



要の手が、そっとあたしの太ももに触れた。

それだけで、ビクンっと反応してしまう。



まるで割れ物を触るように、優しく触れる要の手が嬉しくて、恥ずかしくて、あたしは思わず顔をそらした。



「未央?」



そんなあたしに要はそっと囁いた。