「何してんだ? お前達」
突然あたし達は光に包まれた。
ベッドの上で見つめあったまま固まっていたあたし達はドアの方へ視線を送った。
「……父さん」
ドアから怪訝そうな顔でこちらを覗いていたのは、なんと要の父親だった。
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―――――……
「……お前ってやつは……父さん、どうやって謝ったらいいんだ」
3ヶ月の予定だった出張が、急遽早く終わったおじさんは、おばさんと一緒に帰ってきたんだ。
そして、驚かせようと内緒に帰ってきたらしいんだけど……。
ほんと、ナイスタイミング。
あたし達はリビングのソファに向かい合って座る。
ダルそうにソファの背持たれに身を投げ出している要の隣で、あたしはまるで捕まった猫のように体を縮めて座る。
「あ……おじさん、あたし達別に何も」
「要!未央ちゃんに謝りなさい!」
だめだこりゃ。
聞いてないな……。
あたしははぁと溜め息を漏らした。