白い天使。

帰りの電車の中…

あたしは一日の疲れに耐えきれず

うたた寝をしてしまった―――


――「ヒック…ヒック…ウゥッ…」

これは…いつ?

「だいじょーぶだよ
リンちゃん。

僕がいるよぉ…」

「ヒック…グスッ…
ユウちゃんが…

ユウちゃんが
リンを助けてくれるの?」


「ぅん。

僕がリンちゃんを
守ってあげるょ…」

あぁ懐かしいなぁ

こんなときもあったんだ…


「ねぇリンちゃん

今日のこと…

僕たちがおっき~くなったら、忘れちゃうのかなぁ?」

「忘れないよぉ!」

「僕はずっと

覚えてるからね

リンちゃんがもし悲しくなったら僕が思い出させて

笑わせてあげる!」