「宣戦布告。」

…せんせんふこく……?

「って誰によ!?」

「ぅんん~

優太…かな」

目の前にいるこの男は20歳を過ぎながら小首を傾げて微笑んでくる

しかも爆弾発言付きで。


ていうか…

「無理無理。

晴樹さんがユウちゃんを超せるわけないでしょー。」

「だから宣戦布告したんだろー?

しかもその晴樹さんってのよせ。
晴樹でいい。」

そんな瞳で直視しないで…

あいにく晴樹さんは整った顔をしていて…

情けないけど見つめられるとドキドキする。


「…呼んでみ?

俺の名前。」

「無理。

だって年上だし、それにあたしはユウちゃん一筋で…」