「行ってらっしゃい」

背中を押してくれるんだから

一歩踏み出そう。


――――――…
――――…
――…

「…ふぅっ。」

あたしは急いで病院まで来た

コンコン、とノックの音がやけに静かな病院の中に響く

「はぁい…どうぞ。」

扉の向こうから声が聞こえた…

「…おばちゃん」

あたしの心臓がドクドク音をたてる

昨日、飛び出しちゃったからなぁ…
悪いことしちゃったな。