「愛華ーご飯よー」


「はーいお義母さん、いま行く」


私はドアを開けて下に向かった。

窓を見るとやっぱり夜空には満月が
光っていた。




「愛華どう?美味しい」


「うん、美味しいよ」


「良かった」


お義母さんはそういうとにっこりと
微笑んだ。

優しい笑顔、だけど私はこの人を
好きにはなれなかった。


「ごちそうさま」

私はそう言って茶碗を流しに持っていった。



「あらもういいの??」


「あんまお腹すいてないから」


それに、毎日欠かさずやっていることを
やらなくちゃいけないし。