「ただいま」


家に帰ると私は二階に駆け上がり
ベッドにダイブした。


「ふぅ…疲れた」


そう声を漏らすと私はいつの間にか
寝てしまった……。





『お母さんっお母さん』


『どうしたの?愛華』


『お母さんはいつになったら
 またおうちに帰ってくるの??』


『そうねぇ・・・今回は大したこと
 ないから来週には帰れそう』


『ホント!?やったぁ』


『愛華、それまでいい子にしてるんだよ?
 ちゃんとお父さんの言うこと聞いて、
 お手伝いもちゃんとするんだよ?
 分かった?』


『うん!!』


『ん、いい子だねー愛華大好き!!』


『愛華も大好きだよ、お母さんっ』








「んっ…」


目を開けるとあたりはもう真っ暗になっていた。


いつの間にか寝っちゃってたんだ、私。


それにしても懐かしい夢だったな。



「・・・お母さん、私は今でも待ってるんだよ」


窓から満月の光る夜空を見ながら
私はそう言った。