混乱の中、手当たり次第に敵を倒し。

 ツァンダオにやられた傷からの出血は、まだ止まっては いなかった。


「…う…っ」


 目が霞む。

 奥歯を噛み締め、照準を見据え。


「ミサト!!」


 はっとして、顔を上げる。

 我に返り、こっちに倒れるレンの身体を抱えて銃を撃つ。

 敵が倒れ、ミサトはレンを見た。